スクール設立

設立趣意書(その2)

デモクラティックスクール翼の特徴

一人ひとりが自分の学びの主人公です:カリキュラムやテスト、成績表はありません

子どもたちはスクールでの時間をそれぞれ自由に過ごします。他人の自由やみんなで決めたルールを守りながら、その瞬間、一番やりたいこと、好きなことに取り組むことができます。一見、遊びやただのおしゃべりにしか見えないようなことにも、学びの全てが含まれています。他者との競争も、他者からの評価も、ここには存在しません。自分の内なる声を聴き、「今ここ」の自分を生きる。自分の行動を自分で決め、その過程と結果にも自分が責任を持つ。その積み重ねが、やがて自分の人生を自分でデザインすること、自分の人生に責任を持つことにつながってゆきます。

さまざまな年齢の子どもたちが一緒に過ごします:学年やクラスはありません

スクールでは多様な年齢の子どもたちが一緒に過ごす中で、お互いに影響しあいながら成長していきます。何かを教えあったり、助けあうこともあれば、異なる価値観との葛藤を経験することもあるでしょう。大人であるスタッフも含め、多様な人間関係、多様な考え方に触れる。それは、他者とのコミュニケーションの方法を学んだり、自分自身を知ることにもつながってゆきます。

スクールの運営に全員が参加します

スクールでの生活のルールや、予算、スタッフの選任など、すべてのことを、子どももスタッフも対等な一票を持ったミーティングで決めていきます。参加するか、しないかはそれぞれの自由ですが、どんな問題も、開かれた話し合いの場で解決し、誰かが一方的に決定を押し付けることはありません。それは、お互いを尊重しながら話し合いによって平和的に問題を解決する経験と同時に、自分の存在に価値があるという自尊心、自分の言動に対する自信と責任を育むことにもつながります。

スタッフがいます

スクールには、スタッフと呼ばれる大人がいます。スタッフは、子どもと対等なコミュニティの一員として一緒に過ごします。そして、子どもが望んだ時に、望んだことだけを、教えたり手伝ったりします。頼まれないのに、一方的に教えたり、働きかけたりすることはありません。また、スクールの運営に必要な雑務を行うのもスタッフの役割です。

保護者・家庭との協力

スクールの総会には保護者も参加し、子ども・スタッフと共に、スクールの運営に責任を持ちます。また、私たちは、子どもの成長・教育の基盤は家庭にあると考えます。まず家庭において、子どもへの信頼、子どもの自由な学びの尊重、子どもと親が互いに尊重しあう人間関係を築く、という理念が理解され実践されることが大切です。その上で、子どもが家庭を離れて、多様な人との関わりの中で学んだり、民主的なコミュニティを経験する場として、スクールの役割が十分に発揮されることになります。

デモクラティックスクールは、1968年に設立されたアメリカ・マサチューセッツ州ボストン郊外にあるサドベリー・バレー・スクールをモデルとしています。そのユニークな教育実践に賛同する人々により、全米そして全世界にサドベリーモデルの学校がつくられてきました。日本でも1997年に最初のスクールが開校し、現在では準備中のものも含めると10校あまりが活動しています(http://democratic-school.net/)。

第1回設立準備会の報告

2月27日(日)にデモクラティックスクール翼設立準備会を発足し、第1回のミーティングを開催しました。大人10名、子ども4名の参加でした。

会議では、自己紹介の後、スクールの設立趣意書(理念)と準備会の会則について検討し、決定しました。(本文については、ブログに別途掲載します。)

オルタナティブな教育・学校の選択肢がゼロに近い岩手において、少しでも理解してもらうために、どのような表現や伝え方をしていったらよいのか、等々、活発な議論が行われました。

その傍らで、子どもたちの遊びがだんだん盛り上がっていき、最後は歓声の中、会議お開きとなりました。

今回は、呼びかけ人・世話人の私が司会(議長)を務めましたが、準備会の話し合いの進め方自体が、デモクラティックスクールのミーティングの勉強にもなると感じました。

準備会は、今後、スクール立ち上げのコア(核)となります。そして、スクールの規約を整備するなど、メンバー募集や、サポーターからの物心ともの支援を募るための受け皿を用意する役割を担います。

準備会は、一人ひとりが責任を持って発言・活動していただくため、会員制をとります。もし、設立趣意書や参考書籍をお読みになって、スクールの設立に直接関わりたい!参加したい!という方は、是非、ご参加ください。

設立準備会の発足

デモクラティックスクール翼の設立に向け、準備会を発足します。

まずは、2月中にミーティングを開催し、次の事項を話し合いたいと思います。(日時等は近日中に決定・アナウンス予定)

 1)設立趣旨と教育理念について

 2)プレオープンについて

 3)準備会の発足について

また、準備会においては正式開校(2012年を目途)に向け、次の事項を話し合って決めてゆく予定です。

 1)スクールの規約

 2)スタッフについて

 3)校舎について

 4)その他必要な事項

スクールに入会希望のメンバー(子ども)およびファウンダーやスタッフとして参加したい大人も随時大募集中です!

準備会の発足に伴い、下記の対応を考えています。

・これまで開催してきたような一般向け勉強会は一旦休止し、今後の新規参加者については、『世界一素敵な学校』(ダニエル・グリーンバーグ著、緑風出版)または『自分を生きる学校』(デモクラティック・スクールを考える会編、せせらぎ出版)を一読した上で、デモクラティックスクールの趣旨に賛同される方を対象にしたいと思います。(その他の書籍やDVDも参考にされることをお勧めします)

・スクールのホームページを立ち上げ、随時情報発信を行いたいと思います。これと同時に、一般向けのメールマガジン、準備会参加メンバー向けのメーリングリストを開始する予定です。

その他、盛岡地域のコミュニティサイト、モリオネット内にコミュニティを立ち上げ、広報およびネットワーク作りに役立てたいと考えています。

ポスト資本主義社会の教育を創る

デモクラティック・スクールのことを多くの人に伝えたい、共にスクールを立ち上げてゆく仲間を募りたい、という思いで勉強会を企画・開催してきました。でも、その過程で一番多くの学びを得たのは、主催者でありナビゲーター役を務めた私自身であったことに気がつきました。

デモクラティック・スクールについての理解を深めたことはもちろんなのですが、より大きなテーマが見えてきたのです。

一つは、義務教育制度を整理する中で分かった、本当の意味での「教育への権利」の実現です。それは、学校を選ぶ権利、学校を作る権利まで保障された完全な形での、ということです。デモクラティック・スクールを立ち上げるということは、現行法上は非正規学校というグレーゾーンに子ども達を巻き込むことになりますが(もちろん、保護者や本人の同意の上で)、それは、権利実現のための一つの創造活動である、という認識に至りました。

もう一つは、ポスト資本主義社会における教育の創造です。ここ数年で資本主義経済が大きく変容しようとしていることは、多くの人々が指摘しているところです。旧来の大衆教育・強制教育は、産業革命以降の資本や国家の要請に拠るところが大きく、北欧や一部のユニークな教育哲学に基づく実践を除けば、一定の知識を教え込むことが主眼となってきました。しかし、システムの崩壊と共に、教育もまた変わらざるを得ないと予感しています。

変化の波の中で、大切なキーワードとして思いつくのは、地球や自然からの搾取から「共生」へ、競争から「調和」へ、知識偏重から「創造・気づき」へ、無関心から「愛」へ、疎外から「つながり・絆」へ、強制から「自己動機」へ、そして、「信頼」、「尊重」。

デモクラティック・スクール翼では、新しい時代の空気を創っていきたいと思います。もはや「資本主義への戦い」ではなく、「ポスト資本主義社会の創造」なのだとようやく気づきました。子ども達と共に。新しい命と共に。

0(ゼロ)から

岩手にデモクラティックスクールを創ります。

あなたもこのわくわくするようなプロセスに参加しませんか?

ほぼ全てが0(ゼロ=空)からのスタートです。

デモクラティックスクールに参加したいというこどものあなた、こどもをこんな学校に通わせたいという親のあなた、こんな学校を創るのが夢だったというあなた、一緒にデモクラティックスクール翼を創っていきましょう。

また、多くの方々に支えていただいてのプロセスになると思います。あなたの持っている特技、専門的な技術や知識などを、学校づくりのために、そして、こどもたちの「やってみたい!」「学びたい!」というニーズに応じて、提供していただけませんでしょうか。

こどもたちがのびのび過ごせるような、土地や建物を探しています。物品や資金の寄付もありがたくいただきます。

何よりも、あなたがこのプロジェクトに関心や理解を示し、思いを寄せてくださること、祈ってくださることに感謝いたします。

学校を創るプロセスもデモクラティックでありたいと願っています。いろんなものごとを、みんなで話し合って決めていきます。

常に0(ゼロ=原点、中心)に立ち返り、そこから再びスタートするプロセスになると思います。

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デモクラティクスクールとは、「自由」と「自治」を核とするフリースクールのひとつです。アメリカ・マサチューセッツ州ボストン郊外にあるサドベリーバレースクールをモデルとしています。自由とは、一日をどのように過ごすか、こどもたちが自分で決めるということです。カリキュラムやテストなどは一切ありません。自治とは、こどもも大人と平等に一票を持ち、話し合いをベースに学校(コミュニティ)を運営してゆくということです。

サドベリーバレースクールは1968年に設立されました。以来、全米そして全世界にサドベリーモデルのデモクラティックスクールがつくられてきました。日本では1997年、兵庫県でまっくろくろすけが開校し、現在では準備中のものも含め、10校あまりが活動しています。

デモクラティックスクールの基本的な考え方などについては、今後また取り上げていきたいと思っています。

Purpose

このプロジェクトの究極的な目的は、この世界に調和・平和をもたらすことです。

私たちは、本来そこに導かれるはずなのに、様々なひずみによってゆがめられてしまっています。それを本来の姿に戻すこと。デモクラティックスクールを創ることは、その具体的な手段のひとつと位置づけています。

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そもそものきっかけは、これまでずっと、幼いこどもたちのことを考え、テストも通知表もない学校をつくりたい、と思っていました。そんな時、「自然育児友の会」会報で湘南サドベリースクールのゆきさんの書かれた記事を読んで、最後の呼びかけがストレートに心に響いてきました。早速、『世界一素敵な学校』『自由な学びが見えてきた』『自分を生きる学校』を手にし、読み進むほどに「これだ!」と直感したのです。

私自身が、いわゆる優等生でありながら、教師や体制に抗いつづけた苦しい学校生活の経験を持っていたことも背景にあります。今ではその恨みも、全てを「赦す」ことでようやく手放せたところではあるのですが・・・。

その後、心身を揺さぶられるような出来事を経て、様々な気づきがあり、これまで漠然と抱いていた「学びと気づきの場」を作りたいという夢が、「人も動植物やあらゆるモノたちが、自然の姿を取り戻す場、本来それぞれが持っている光を輝かせることのできる場」を作りたい、と変化しました。パーマーカルチャーをベースにした空間構成と自然農による農的暮らしの場づくり、そして、デモクラティックスクールのような学びの場づくり、それが今の目標です。「学びと気づきと癒しと祈り」の場です。

なぜならば、自然の本質は調和であり、それが平和につながる道だから。

「自然の本質は調和」(あるいは宇宙の意思、法則と言ったほうがいいのかもしれませんが)それは重要な気づきでした。これまで環境(食・農・森林・こども)にこだわって仕事や活動をしてきたのですが、それも、健康や安全などというのはあくまで表層的な問題で、その先にあるのはやはり平和ということでした。

デモクラティックスクールのことも、我ながら何故学校づくりなのかしら、と思っていたのですが、これで腑に落ちました。人が、自然に、本来持って生まれた(授かった)力(光)を見いだし発揮できる空間としての学びの場を作りたい、それが調和や平和につながってゆくはずだと信じています。

自然栽培(無肥料)の野菜を少しずつですが食べる機会ができて、最初につくづく感じたのは、「この子(野菜)たちは、こんな風に育ちたかったのね」ということです。私たちもみな、そんな風に育ちたかったのだと思うのです。

Mission

一人ひとりが持って生まれてきた翼(=才能、夢、天職、歓び、光)
それを自ら見いだして キラキラ輝いて生きる 
自由に羽ばたく
そんなこどもたちの育ちを信じ見守る場を創ります


一日をどんな風にすごすかはあなたの自由
やりたいことを思いっきりやる
なにもしないのも自由
自分と向きあい、本当の自分と出あう
そんな時間がここにはあります

助けが必要なとき、なにかを一緒にやりたいとき
なかまやスタッフに相談することができます

自分のこと、自分の学びには自分が責任を持ちます
学校(コミュニティ)のことにも
一人一人が平等に権利と責任を持ちます
学校(コミュニティ)のルールやお金の使い方、スタッフの人事など
みんなで話しあって決め、学校(コミュニティ)を運営していきます

何か困ったことがあるときも、話しあいで解決していきます


デモクラティックスクール翼の舞台は・・・
森に囲まれ 生きた水の流れる 陽あたりのよい土地に
居心地のよい建物 樹木や草花 石たちが
それぞれが生かされ 調和しながら息づき
人 そして地球に一緒にくらす全てのものたちが
キラキラとありのままの姿を発揮できる
「学び・気づき・癒し・祈りの場」です