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きむらゆきさん講演会ありがとうございました

きむらゆきさん(湘南サドベリー共同設立者)の講演会、好評のうちに終了しました♪

スタッフも含めて48名の参加をいただき、まるで奇跡のようで、本当に嬉しく思っています。講師のゆきさん、参加いただいた皆さま、そして様々な形でご支援くださった皆さま、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

盛岡市教育委員会をはじめ、地元の新聞各社・支局からもご後援をいただき、開催できたことも、次につながる大きな一歩だったと感じています。

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講演会では、まず、米サドベリーバレースクールの最新映像を上映。次に、ゆきさんがスクールを立ち上げ、スタッフとして子ども達と接する中で得た“信頼と尊重のコミュニケーション”のポイントを話した後、そのことについて4人一組のグループで一人ずつ話をする、というシェアリングを3セットほどしました。

講演を聴きにきたつもりが、自分も話をしたり、初めて会った人の意見を聴く、という意外な展開に驚いた方がほとんどだったようですが、会場は熱気に包まれ、アンケートでも「より理解が深まった」という感想を多くいただきました。

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実は、ゆきさんご本人が「こんなにバッサリ切ったのは今回が初めて」と後からおっしゃっていたほど、講演ではサドベリー(デモクラティック)教育の基本的なことにはあまり触れませんでした。それ故、全く予備知識のない方には消化不良の部分もあったようです。

にもかかわらず、全体としては、とても満たされた雰囲気に包まれ、お一人お一人が晴れやかな表情で帰って行かれました。

それは、ゆきさんのお人柄、温かいオーラの影響も大きいと思いますが、「子どもが…」「教育が…」と言っても、結局は大人が、自分自身がどう在るか(まさにDoよりもBeが大事!)、という本質を参加者の皆さんが体験的に理解し、響いてくださったからではないかと気づきました。

サドベリー(デモクラティック)教育を、理屈や知識で伝えるには限界があります。逆に、理屈や知識だけに頼ろうとすると、疑問(不安・妄想)が尽きることなく湧いてきます。頭で理解した気分になっても、いざ実践となると思い通りにいかないことが沢山でてきます。

子どもたち(あるいは他者)のありのままの姿を受け容れる、ということは、自分自身のありのままの姿を受け容れる、ということだと思います。自分の言葉で語り、相手の言葉にも耳を傾ける、というシェアリングの体験は、“信頼と尊重のコミュニケーション”の第一歩だったのかもしれません。

そして、それは、新しい教育の場をつくるかどうかに関わらず、家庭で、職場で、地域でetc. それぞれが自分らしく輝きながら、調和的な人間関係ひいては社会を築いていくための普遍的なエッセンスなのではないかと思います。

ゆきさんも講演の中でおっしゃっていました。「“信頼と尊重のコミュニケーション”を教育の場で実践し形にしたのがサドベリースクールだ」ったと。

何かに取り組むとき“形”から入ろうとすることが多いのではないかと思います。そして、本質をつかむ前に“形”に翻弄されてつまずいてしまう。デモクラティックスクールも同様で、自由や自治といった“形”を見て、共感したり、逆に反発する人がほとんどだと思います。スクールを作ろうといって“形”を整えようとしても、全く意味がないことに気づかされます。極言すれば、“形”なんてどうでもいいのです。たまたまそれがサドベリーであり、たまたまそれがデモクラティックスクールだった。ただそれだけのこと!

さて、今回の成果や気づきを踏まえて、これからの活動をどうしていこうか、ワクワクしながら思案中です。

一つは、ゆきさんの新刊『信頼と尊重のコミュニケーション』を使った大人のミニワークショップをやっていきたいと思っています。そして「つばさ」を“信頼と尊重のコミュニケーション”を学びながら実践するコミュニティに育てていきたいと思っています。もちろん、自然と体験をベースにした子どもたちの自由な遊びと学びの場が舞台です。

今回の講演会では、会場の後ろの方に子どもスペースを設け、大学生のボランティアにお手伝いいただきながら、子どもたちはそれぞれ自由に過ごしていました。最初は少々落ち着かず、どうなることかと思いましたが、大人が講演やシェアリングに集中してゆくにつれ、子どもたちも安心して遊びに夢中になり、スタッフからは「まるでミニサドベリーだね」という声が上がっていました。

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彼女のコメントがとても印象ぶかく、共感したので、最後に引用させていただきたいと思います。

「大人が理想の教育を求め、講師を、スクリーンを仰ぎ見るそのすぐ背中で、実は理想の光景が展開されている風景は、滑稽でありながら、胸が熱くなりました
子どものためのスペースで、子どもたちはやりたいことにやりたいように、やりたいだけ取り組んでいました
積み木を高く積み上げる子、風船で遊んでいたかと思えば折り紙をしてと気の向くままに遊ぶ子、「次は私の番」と子ども同士の交渉etc...
どの子も、邪魔されない安心の中にいました

木村さんがおっしゃていた「在る」という力を認めることができれば、実は今ここが理想郷であるのではないかと感じました

山の奥の奥の仙人に教えをさずけてもらいに行かなくても、今いるここで出来ることが、サドベリースクールの理念の実践なのだと思います」

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