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義務教育から権利教育へ①はじめに

デモクラティック・スクールの話をすると、必ずといっていいほど「義務教育はどうなるのですか?」と質問を受けます。既存の教育制度によらないオルタナティブ・スクールやホームスクーリングと義務教育制度の関係について、何回かに分けて整理してみたいと思います。

重要なポイントは、「義務」が先にあるのではなく、教育を受ける「権利」が先にある、ということです。義務教育というと、ほとんどの人が「小中学校へは行かなければならない」と考えているようです。ところが、国際法や日本国憲法・教育基本法でも第一に保障されているのは、「教育を受ける権利」です。全ての子ども達、全ての人に、この権利があります。

この権利を保障するために設けられたのが「義務教育制度」であったと理解しています。とりわけ戦後の混乱期には、この制度が大きな役割を果たしたことは間違いないと思います。

ところが、いつしか権利の部分が置き去りにされたまま、法制度的にも私たちの意識の上でも、義務だけが重荷のように存在しているように思います。

そして、現実的な対応としては、オルタナティブ・スクールはほとんどが非正規学校として法的にはグレーゾーンに存在し、そこへ通う子ども達は、公立校にも籍だけ置くという二重学籍を持つことになります。

法律は、絶対のものとして存在するものではなく、時代やニーズの移り変わりとともにまた変化してゆく必要があると思います。そのような立場に立ち、教育への権利の確保という観点から、このテーマについて整理してみたいと思います。

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